ライクファーザー・ライクサン

人間泣いているときは良く人のことを思い出すものです。
僕の場合一番最初に浮かんできたのは友達だった、その次が会社の同僚で、最後に顔が浮かんできたのが両親だった。特に父親のことを強烈に思い出した。僕は父親の努力をしている姿がとても好きだった。僕が丁度学生だった時に父親は目を患って、教職を離れた。今まで仕事をしている時間帯に、家にいる父親の姿はとても淋しそうだった。父親は机に座って黙々と勉強をしていた。今まで仕事に費やしていたエネルギーを、全てそこにつぎ込むかの如くひたすら勉強に打ち込んでいた。考えてみれば仕事をしている最中もそうだった。マジメな人なのだ。自分に良く似ていると思う。特に要領の悪いところと飽きっぽいところが、、欠点まで似てしまうとなんとなく自分が父親の分身のような気がしてくる。二人分の人生を背負って生きているかのような気がする。正直人間と比べるとより猿系の動物に近い顔をしているし、普段煩いので余り人生の目標にしたくはないが、二人三脚で走っていくには良いパートナーだと思う。父親の笑顔を見れるのはそれなりに嬉しいことである